紙切包丁は伝統的工芸品「堺打刃物」の美しさと品格をお手元で楽しんで頂こうと、伝統工芸士が和包丁と同じ製造工程で仕上げる最高級ペーパーナイフです。刃物は和包丁と同じ伝統の仕上げからお選び頂け、銘切りを行ってオリジナル仕様の一本をお届けします。
柄には大阪の伝統工芸の素材「錫」と「唐木」を使用し、卓上でお楽しみ頂けるようにアクリルブロックの台をお付けしました。
室町時代に南蛮貿易で日本に輸入された煙草を切る煙草包丁として生まれ、永い年月をかけて完成してきた堺の伝統工芸品、堺打刃物。2種類の硬さの鉄を打ち重ね、焼付けなどの高度な鍛造技術が先人達から受継がれています。
紙切包丁は、その卓越した技術から生まれた打刃物を卓上でお楽しみ頂けます。
紙切包丁は打刃物に錫(すず)と紫檀(したん)の柄を組み合わせて、大阪の伝統工芸を集約した品格を備えます。
独特の白い光沢を帯びる錫は、浄化の力があるとされて神事でも使われてきた金属。紫檀に代表される唐木は水に沈むほど密度が高く、指物や仏壇に使われる最高級木材。
共に大阪の伝統工芸として現代まで受継がれています。※大阪浪華錫器と大阪唐木指物の職人の方々にご協力頂いております。
古来より剣や矢尻などの刃物は神話や伝説の中で多く語られ、宝物やご神体として崇められるなど、神秘的な存在と見られてきました。鍛治師が一本一本鉄を打ち固めて鋭い切れ味を得た打刃物は「邪を祓い、先を切り開く」と謂われます。
紙切包丁も打刃物ですので、縁起物として出世祝いや新しい門出の贈答品にもご利用くださいませ。
堺打刃物の刃金は炭素鋼と呼ばれる鉄と炭素の合金です。炭素鋼は硬くて切れ味も鋭いですが、錆びやすいので水気や汚れが付いた時にはすぐふき取ってくださいませ。
ミシン油等を薄く塗って頂くと錆止めになります。※紙切包丁も一般的な和包丁と同じように扱って頂けます。簡単な錆であれば、家庭用のクレンザーなどで落ちます。
卓上で使われる際の台としてご利用いただける透明度の高いアクリルブロックをお付けしております。※製造工程上、アクリルブロックには小さな気泡が混入することがございます。ご了承くださいませ。
紙切包丁は2.5寸(約75mm)の刃が付いています。
・本 体 : H175 x W12 x D12mm
(刃渡り : H75mm / 柄 : H100mm)
・本体重量 :約27g
・アクリル台 : H200 x W29 x D25mm
※一本一本が職人による手作りのため、寸法や形状に多少のずれがございます。ご了承くださいませ。
本製品は堺打刃物の調理用包丁と同じ鍛冶と研ぎの工程を経て製造していますが、安全上の配慮により、あえて鋭い刃は付けずに一般的な ペーパーナイフと同程度に留めています。もし調理用包丁と同じように鋭利な刃付けをご希望の場合は、当製作所で刃付けまで行いますので、ご注文時にお伝えください。
刃のかたちは「切付(きりつけ)」と「柳刃(やなぎば)」から選んで頂けます。図の上が切付、下が柳刃です。ご注文の際にご指定くださいませ。
ご指定頂いた刃でご注文を受けてから、職人が一本一本手で仕上げたオリジナルのペーパーナイフをお届けします。
ご希望により、名入れを行います。
職人の手で一文字ずつ3文字までの銘切りを行います。ただし複雑な漢字などは対応できない場合もありますのでご相談くださいませ。別途料金で刻印やロゴマーク等のステンシル加工も承っております。ご希望の方はご相談くださいませ。
赤の紙函に入れてお届けします。
打刃物の表面に細かい筋目を施した仕上です。現代ではヘアライン仕上と呼ばれている仕上方法です。
堺打刃物の技法で刃境と呼ばれる地金と刃金の境界を浮き立たせた、伝統的な和包丁の仕上です。
打刃物の表面を鏡面に磨いて黒く染めた仕上です。
鏡面に磨いた後に表面を黒皮と呼ばれる酸化皮膜で覆って真黒に染めています。和包丁でも滅多に見られることのない、真黒な鏡面仕上です。 酸化皮膜ですので錆にも強くなります。
墨を流したような文様が打刃物の表面に現れる和包丁の中でも最高峰の仕上です。
硬い鉄と柔らかい鉄の2種類の鉄を交互に重ねて打ち合わせて鍛造しています。研ぎだけではなく、鍛造から特殊な工程で打刃物を製造し、研ぎ上げています。※浮き出る文様の形は一本一本異なります。ご了承ください。